IC-7300(100Wタイプ)は第2級アマチュア無線技士以上、
IC-7300M(50Wタイプ)は第3級アマチュア無線技士以上、
IC-7300S(10Wタイプ)は第4級アマチュア無線技士以上の免許が必要 |
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サイズ: |
240(W)×95(H)×238(D)mm (突起物を除く) |
重 量: |
約4.1kg(オプション含まず) |
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≪機種別出力≫ |
IC-7300 |
出力: |
100W |
IC-7300M |
出力: |
50W |
IC-7300S |
出力: |
10W |
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高性能リアルタイムスペクトラムスコープ、
新開発のRFダイレクト・サンプリング方式を採用した
最強のコンパクトHFトランシーバー。 |
HF運用においては、もはや必須となっているスコープ機能。しかし、受信音を聞きながら目的信号に素早くアクセスすることができる高性能なリアルタイムスペクトラムスコープは、高価な高級機にしか搭載されていませんでした。
アイコムでは長年にわたり蓄積してきたデジタル技術とそのノウハウを結集し、RFダイレクト・サンプリング方式を採用。これにより、最高レベルの性能を誇るリアルタイムスペクトラムスコープの搭載が可能になりました。また、同クラスのマシンを超越するRMDR/送信波のフェーズノイズ特性も達成しています。
さらに、タッチ操作対応の大型カラーTFT液晶、操作性を飛躍的に高めるマルチダイヤル、IC-7100やIC-7200で要望の多かった内蔵アンテナチューナー、送受信音の録音再生機能を装備するなど、機能も充実しています。
IC-7300は、これからHF運用にチャレンジされるビギナーから、より高いレベルでHF運用を楽しみたいと願うベテランユーザーまで、幅広いアマチュア無線家の熱い願いに応える新製品です。 |
〈おもな特長〉
●クラス最強の高性能リアルタイムスペクトラムスコープを搭載。
●デジタル技術の粋を結集した「RFダイレクト・サンプリング方式」を採用。
●クラスを超越するRMDR/送信波のフェーズノイズ特性を実現。
●タッチ操作対応の大型カラーTFT液晶ディスプレイを装備。
●操作性を向上させるマルチダイヤルを採用。
●コンパクトなボディにオートアンテナチューナーを内蔵。 ほか |
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■実戦力を備えた高性能リアルタイムスペクトラムスコープを搭載。 |
●クラスを超越した圧巻の性能。
IC-7300のリアルタイムスペクトラムスコープは、分解能、スイープスピード、ダイナミックレンジ等、全てにおいて圧倒的なスペックを備えています。
受信音を聞きながら空き周波数の確認やバンドコンディションの把握はもちろん、目的の信号に素早くアクセスすることが可能です。 |
■リアルタイムスペクトラムスコープ性能
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●ウォーターフォール表示にも対応
ウォーターフォール表示により、受信信号の履歴を時系列で確認したり、スペクトラムスコープだけでは判別し難い微弱な信号を視認したりすることが可能。
さらに、スペクトラムスコープと同時に表示することで、バンドの状況、空き周波数の情報を、より詳細に知ることができます。
高性能なスペクトラムスコープとウォーターフォール表示により、微弱なDX局の信号を見逃すことなく、IC-7300の信号性能を最大限に引き出し、交信の可能性を高めます。 |
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スペクトラムスコープ+ウォーターフォール表示例 |
スペクトラムスコープ+ウォーターフォール表示例
(エキスパンド) |
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■オーディオスコープを搭載 |
IC-7851やIC-7700等の高級機にも搭載されているオーディオスコープを搭載。送受信音のFFTスコープ、オシロスコープの表示が可能です。
相手局の送信波の変調特性や自局のマイクコンプレッサー効果確認、受信音のスペクトラム表示によるフィルター幅やノッチの特性を目で確認するなど、多彩に活用することができます。さらに、オシロスコープではCWのキーイング波形を視認することもできます。 |
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FFTスコープ+オシロスコープ表示例 |
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■デジタル技術の粋を結集した「RFダイレクト・サンプリング方式」を採用 |
アイコムは他社に先駆け、RF信号を直接デジタル信号に変更することで、複雑なアナログ処理をFPGAで一括処理するRFダイレクト・サンプリング方式を新採用。このRFダイレクト・サンプリング方式は、高性能なリアルタイムスペクトラムスコープ、優れた基本性能、クラスを超越するRMDR /送信波のフェーズノイズ特性を実現するなど、アマチュア無線機の新時代を担う技術です。 |
●新機能「IP+」を搭載
RFダイレクト・サンプリング方式の性能をフルに引き出し、受信IMD性能を向上させる新機能「IP+」を搭載。強信号入力時にADコンバーターの動作を最適化し、IP3を向上させます。 |
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■クラスを超越するRMDR/送信波のフェーズノイズ特性を実現 |
大型HF機と比較するとIC-7300のようなコンパクト機では、RMDRや送信波のフェーズノイズの特性についてはある程度妥協せざるを得ませんでした。
しかし、RFダイレクト・サンプリング方式を採用することにより、IC-7300においても高級機並みに理想とする性能を追求することが可能となりました。その結果、従来の同クラスを超越するRMDR/送信波のフェーズノイズ特性を達成。下記比較図の通り、RMDRは、97dB※(代表値)、送信波のフェーズノイズにおいてはIC-7200比で約15dB(1kHz離調時)の改善を実現しています。
また、この優れたフェーズノイズ特性は送信のみならず受信のクオリティ向上にもつながっています。
※1kHz離調(受信周波数:14.2MHz、MODE:CW、IF BW:500Hz)
RMDRとは : RMDR(Reciprocal Mixing Dynamic Range)とは「受信回路のLOに付随するフェーズノイズにより近接する強入力信号からのブロッキングの影響で、受信感度がどの程度悪化するか」の指標。数字が大きい程ブロッキングの影響が少ないことを示します。一般的にLOのフェーズノイズが小さいほど、この特性が優れています。 |
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■帯域外の信号を効率よく減衰させる15分割のBPF |
IC-7300のBPF(バンドパスフィルター)は、高級機に匹敵する15分割。RF段でバンド外の妨害信号を確実に減衰させます。
しかも、High-Qコイルを使用することで、高性能レベルの特性を実現しています。 |
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BPFユニット |
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■コンパクトなボディにオートアンテナチューナー内蔵 |
幅240mm×高さ95mm×奥行238mmのコンパクトなボディにアンテナチューナーを内蔵しています。
また、同調のとれるアンテナがない場合でも、非常時には送信が可能(送信出力など制限あり)になるチューニング拡張機能も新たに搭載しています。 |
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オートアンテナチューナー |
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■操作性を向上させるマルチダイヤルを採用 |
マルチダイヤル&タッチにより、各種項目の設定操作が格段にスピーディになります。
マルチダイヤルを押すと画面の右端にメニューを表示、そのメニューにタッチして項目を選択しマルチダイヤルを回してレベルを調整します。 |
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■タッチパネル対応の大型カラーTFT液晶ディスプレイを装備 |
IC-7300の4.3インチ大型カラーTFT液晶は、タッチ操作に対応しています。
周波数やモードはもちろん、フィルターなど各種項目をスピーディに設定することができます。従来機では手間がかかっていたメモリーネーム等の入力も、タッチパネルのソフトキーを使えばストレスなく行えます。 |
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タッチ操作に対応 |
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日本語表記にも対応 |
バンドスタッキングレジスター表示 |
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メニュー表示例 |
メモリーネーム入力表示例 |
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拡大表示 |
マルチメーター表示 |
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■聞き取やすい高音質を実現 |
大型のマグネットを備えた新しいスピーカーユニットを採用。
さらにアルミダイキャストケースに音響を考慮したスピーカー専用のスペースを確保することで、大音量でも歪みの少ない聞き取りやすいクリアな音質を実現しています。 |
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アルミダイキャストケース |
スピーカーユニット |
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■SDカードスロットを搭載 |
交信の録音、RTTY デコードのログ、表示画面のキャプチャー画像等をSD カードに保存することができます。
また、ボイス送信用に音声の保存も可能。
さらに無線機の設定も保存することができるので、オペレーターが代わってもSD カードを差し替えるだけで、各自がすぐに好みのセッティングで運用することができます。 |
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■発展性も抜群の充実したインターフェース |
USB端子(CI-V、オーディオ、IF出力)、ALCジャック、SENDジャックなど、インターフェースが充実しています。
リモート操作、リニアアンプの接続等、より高度な運用を求めるユーザーのニーズにも対応しています。 |
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■その他の特長群 |
●長時間の運用をサポートする大型のクーリングファン
●送受信に対応した音声録再機能
●RTTYデコードログ機能
●表示画面キャプチャー機能
●マルチメーター表示
●メモリーチャンネル101ch(通常メモリー99ch、スキャンエッジ2ch)
●マルチメーター表示
●IPリモートコントロールソフトウェアRS-BA1(オプション)に対応。<スコープ表示可>
●CW受信リバース機能をはじめとした多彩なCW機能群 ほか |
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■付属品 |
●アップ/ ダウンスイッチ付きハンドマイクロホン HM-219
●電源ケーブル
●予備ヒューズ ほか |
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≪ おもな定格 ≫ |
周波数範囲 |
受信周波数: |
<動作範囲>
30kHz~74.800MHz
<保証範囲>
500kHz~29.9999MHz
50.000MHz~54.000MHz |
送信周波数: |
1.810MHz~1.825MHz
1.9075MHz~1.9125MHz
3.500MHz~3.575MHz
3.599MHz~3.612MHz
3.680MHz~3.687MHz
3.702MHz~3.716MHz
3.745MHz~3.770MHz
3.791MHz~3.805MHz
7.000MHz~7.200MHz
10.100MHz~10.150MHz
14.000MHz~14.350MHz
18.068MHz~18.168MHz
21.000MHz~21.450MHz
24.890MHz~24.990MHz
28.000MHz~29.700MHz
50.000MHz~54.000MHz
4630kHz |
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モード |
SSB、CW、RTTY、AM、FM |
メモリーチャンネル数 |
101ch (スプリット99ch+スキャンエッジ2ch) |
アンテナインピーダンス |
50Ω(不平衡) |
アンテナ端子 |
M型1系統 |
電源電圧 |
DC13.8V±15% |
消費電流 |
受信時/0.9A
受信最大出力時/1.25A
送信時(100W時)/21.0A |
送信出力 |
SSB/CW/RTTY/FM:100W~2W
AM:25W~1W |
変調方式 |
SSB:数値演算型平衡変調
AM:数値演算型低電力変調
FM:数値演算型リアクタンス変調 |
スプリアス発射強度 |
<スプリアス領域>
1.8~28MHz:-50dB以下
50MHz帯:-63dB以下
<帯域外領域>
1.8~28MHz:-40dB以下
50MHz帯:-60dB以下 |
マイクロホンインピーダンス |
600Ω |
受信方式 |
ダイレクト・サンプリングスーパーヘテロダイン方式 |
中間周波数 |
36kHz |
受信感度
( T Y P ) |
SSB/CW/RTTY
(10dB S/N時) |
1.8~29.9MHz: |
-16dBμ (0.15μV) (プリアンプ1 ON時) |
50MHz帯: |
-18dBμ (0.12μV) (プリアンプ2 ON時) |
AM (10dB S/N時) |
0.5~1.8MHz: |
+22dBμ (13.0μV) (プリアンプ1 ON時) |
1.8~29.995MHz: |
+6dBμ (2.0μV) (プリアンプ1 ON時) |
50MHz帯: |
0dBμ (1.0μV) (プリアンプ2 ON時) |
FM
(12dB SINAD時) |
28.0MHz~29.7MHz: |
-6dBμ (0.50μV) (プリアンプ1 ON時) |
50MHz帯: |
-12dBμ(0.25μV) (プリアンプ2 ON時) |
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スケルチ感度
(Threshold) |
SSB +15dBμ (5.6μV)以下
FM -10dBμ (0.3μV)以下
(HF帯/プリアンプ1 ON時、50MHz帯/プリアンプ2 ON時) |
スプリアス妨害比 |
70dB以上 |
低周波出力 |
2.5W以上 (8Ω負荷、1kHz、10%歪率時) |
低周波負荷インピーダンス |
8Ω |
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※定格はJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)測定法によります。
●オープンソースソフトウェア「zlib」を当該オープンソフトウェアのライセンスに従い本製品に利用しています。
●オープンソフトウェア「libpng」を当該オープンソフトウェアのライセンスに従い本製品に利用しています。
●リアルタイムOS「RTX」を当該ソフトウェアのライセンスに従い本製品に利用しています。
●定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
●アイコム株式会社、アイコム、ICOMロゴは、アイコム株式会社の登録商標です。 |
アイコム(株)のプレスリリース用新製品資料を基に独自で作成したものですので、変更される場合があります。 |